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家族観

エントリーでは、これまでたくさんの親御さんからのお子さんに関する結婚相談を受けてまいりました。

その中で、「お子さんとこれまでに結婚についての話はしてきましたか?」との質問をした時に、「充分に話し合ってきた」という方は少なく、「少しは話したが、子供が嫌がるのであまり話していない」と言われる方が大半です。

ご家庭の環境は様々ですから、一概には判断できないと思いますが、なぜ結婚について話せないのでしょうか?

少し前は、『年齢的に不利(独身時代が長い)になっているので難しいのではないかと感じている』との理由が多かったと思いますが・・・

最近受ける印象としては、各々が『結婚』に対しての負のイメージを持ちすぎているのではないでしょうか?

自由や時間の制限、経済的な負担、離婚のリスク、責任や負担の増加という負のイメージで、結婚は必ずしもうまくいくとは限らず、幸せになれるとも限らないから結婚の必要性を感じないということになるのでしょうか?

先日いらした親御さんも『近所に離婚して帰ってきた娘さんがいる』『暴力をふるうような人や借金のある人と結婚してほしくない』と仰っていました。これらは、他者への適応が過ぎているような気がします。

親御さんからしましたら、お子さんに“幸せな結婚”をしてほしいと望むのは当たり前のことですが、親御さんを含めお子さん自身が結婚に対する良いイメージを持つことが大切ともいえると思います。

“結婚に対しての良いイメージ”とはどんなことか?

人生のパートナーを得ることで、喜び悲しみを分かち合うことが出来ること、配偶者との愛情と信頼関係を育むことが出来ること、結婚によって社会的な安定と信頼を得るとともに経済的な安定を図ることが出来ること、そして、結婚によって家族を作ることが出来、お子さんに恵まれたときには、その成長と共に絆を育むことが出来るということなどがあるのではないでしょうか。

また、結婚に対するイメージは、その方ご自身の家庭環境(生育環境)と密接に関係しているかとも思います。加えて、時代によっても変化しているとも言えます。

親御さんの立場で、独身のお子さんと結婚について話すきっかけがないと悩んでおられたら、先ずは親御さんご自身が“家族観”について考えてみてはいかがでしょうか?

要するに、自分にとっての理想的な家族の姿は何か、家族の役割は何か、これから先、お子さんに対して望むことは何かなどを考えた上で、独身でおられるお子さんと話す時間を取っていただくのがよろしいと思います。

社会人になり親元を離れ、自立した生活を長年送っていると、“親から受けた愛情”を忘れがちになってしまいます。しばらくぶりに会ったときに、家族としての絆の話をしてはどうでしょうか?思い出話でもよいでしょう。

今は、何かと『個人の自由・個人の価値観』が重視されがちな社会になっていますが、家族は、愛情と絆を育むことのできる最初の集合体であり、人間にとっての基盤となる拠り所ではないでしょうか。

独身の方にも“家族観”について考えていただきたいと思います。

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