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チコちゃんに叱られる?

旧暦の8月15日の夜(十五夜)に見える月を「中秋の名月」と呼び、2023年は9月29日がその日にあたるとのことです。

今年の秋は残暑が長引いているせいか、過ごしやすい秋を感じられるのは、しばらく先になりそうな感じです。

それでも、早朝はだいぶ涼しくなり、道端に彼岸花が咲いているのを見ると、少しずつ秋が近づいているのが分かります。

先週の敬老の日にニュースで流れていたのは、高齢化率(総人口に対する65歳以上の割合)が29%という話題。日本は世界でも最も高い高齢化率で、あと数年で3人に一人が65歳以上になるとのこと。日本人の平均寿命は男性が81.05年、女性は87.09年です。

九州の高齢化率は、福岡県を除いて他6県は30%を超しています。宮崎県は33.4%です。

高齢化率が高いということは、国にとってとても危機的なことだということは、既に30年以上も前から分かっているのに、政治的な政策は失敗してきていると言わざるを得ませんし、私達国民一人一人の認識不足もあったと思います。

高齢化率が高いと日本にとって困ることは、主に以下の3つが挙げられます。

  1. 経済成長の鈍化
  1. 社会保障制度の財政問題
  1. 高齢者の健康や生活の質の低下

具体的には、以下の問題が発生する可能性があります。

  • 労働力不足
  • 社会保障費の増大
  • 医療や介護の質の低下
  • 孤独や孤立の増加

結婚相談所のカウンセラーとして少しは関わっていかなければいけないと思うことは、「孤独や孤立の増加」という問題です。

5年ごとに行われる国勢調査の統計を基に生涯未婚率(50歳の時点で一度も結婚をしたことのない人の割合)を計算すると、日本の生涯未婚率は、男性が28.25%女性が17.85%と年々増加しているのがわかりました。最新の生涯未婚人数は男性が2,652,984人、女性が1,645,051人です。

そして、独居の高齢者が急増しているのが現実です。

個人的には、「生涯未婚率」という言葉は、できればないほうがいいのかなとも思っています。なぜなら、60歳で初めて結婚をする方もいらっしゃいますし、50代の初婚同士のカップルもおられますので、この高齢化時代には中高年からの初めての結婚を当たり前のこととして応援していきたいと考えています。

中高年でも大丈夫

9月に入り、60代の男性からのお問い合わせが続きました。結婚相談所に相談に行くということは『とても勇気がいりました』と年齢関係なくほとんどの方が仰います。

50代以上からの婚活は、その方の婚歴によっても変わってきます。再婚で子供が同居有り・無し、初婚などがあると思いますが、初婚の方では親御さんと同居という方もおられます。

親御さんが80代・90代でその子供さんは50代後半~60代という世帯もおられると思います。婚活することにも「親の介護問題」が深くかかわってきます。

「自分の親の面倒はみるけれど、結婚(再婚)してまで相手の親の面倒をみるのは嫌」というのは、殆どの方の本音だと思います。しかし、親の立場からしたら、「子供たちには面倒をかけたくないので、もし娘(息子)が結婚(再婚)をするなら、自分で施設に入ろうと思います」と話す方もおられるのです。

少し前にも、40代の初婚のお子さんを持つ70代のお父様と話をした時も「子供には私達(親)の面倒はみなくていいと話していますし、私たちは子供に迷惑をかけるのは嫌なんですよね」と仰っていました。今の時代は、高齢になった親のほうが子供たちに気を使う時代になったのでしょうか。

20代・30代の独身の方は、親御さんが50代.60代と比較的お元気な年代ですから、ご自身の事情で結婚したい・したくないを考えているかもしれません。しかし、月日の経つのは実に早いものです。(結婚は)その内その内・・と思っているうちに、気付けば40代を過ぎ独身のまま・・という方も沢山おられます。

この時代、「独身のまま、高齢の両親といつまでも幸せに暮らしました」というのは現実的ではないでしょう。

婚活は家族形成には必要なことです。しかし、一人一人様々な事情があります。一人で悩まず、是非気軽にご相談ください。

「結婚なんて、いつか自然にできるものよ」と高を括って、将来の日本における将来の自分がどうなるかを考えずにいると・・・

「ボーっとしてるんじゃないわよ!」と○○○のチコちゃんから叱られそうですね。

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