つい先日、数年前に成婚退会されたお二人がお子さんの赤ちゃんを連れて遊びに来てくれました。
【なれそめはご紹介で】
お二人のなれそめは、エントリーでの婚活です。A子さんは女性の多い職場で出会いがないためご自身の意思で入会されました。一方夫のTさんも出会いのチャンスがない職場環境の上、年齢も30代半ばということもあり本格的に婚活をする為にエントリーに入会されました。
A子さんはとても明るくいつも笑顔で前向きな性格の素敵な方です。入会されてから何度かお見合いはしましたが、ご縁につながることなく1年半が過ぎていました。その頃の彼女は、仕事も忙しい時期でしたので、婚活のことは少し諦めかけているようにも感じていました。
そして、その年の夏の終わりにTさんが入会されてきたのです。Tさんは口数は少ないのですが、とてもしっかりされていて誠実なお人柄が見て取れるような素敵な方でした。また、仕事に対する真面目な姿勢が話をしていてわかるような方でした。そして入会して間もなく、彼にご紹介したのがA子さんだったのです。
A子さんのお相手に対するご希望は、『自分の仕事に責任を持って真面目に取り組み、家族を大切にして下さる方』一方Tさんは、『思いやりがあり優しい方、明るい方』とのことでした。私の中では、お二人の希望する異性のイメージが合致していたこととお二人の雰囲気がお似合いと判断してご紹介に至りました。
お見合い後は順調に交際を重ねて、交際3ヶ月でめでたく成婚退会となったのです。Tさんにとってはお見合いお一人目での成婚退会となりました。
【結婚~出産の道のり】
お二人が成婚退会されてから交際を継続されて結婚・入籍を考え始めた頃、あの忌まわしいコロナ禍が始まったのです。お二人共福祉関係者でしたので、恋人同士とはいえ会えない時期が長く続いたようです。この間は、ビデオ通話でしのいでいたとのことでした。そして少しコロナが落ち着き始めた頃に結婚が決まったそうです。
その頃に彼女からお手紙をいただきました。その中には『コロナの影響を受け、会えない日が長く続いても、いつも私を大事に想ってくれる彼のお陰で、どんな時も彼との未来に不安になることはなく、いつも幸せな気持ちで過ごすことが出来ました。「待った」とか「ようやく」という気持ちは一切なく、このタイミングが2人にとってのベストなタイミングでした』と書かれていました。前向きで思いやりあふれる素敵なお二人です。
入籍後しばらくして、お二人にお子さんが授かりました。出産はとても苦労したとのことでしたが、夫のTさんは「(コロナ禍での規制が解けて)タイミングよく立ち会うことが出来て本当によかったです」とのことでした。私が「緊張したでしょう?」と聞きますと、Tさんは『はい、(看護師さんから)「手を握っててください」と言われて緊張しました』とのこと。お二人共、「子供が出来て本当に感謝しています」と、とても嬉しそうに話されました。
そして、お二人は「エントリーで出会わせてもらい、内田さんお二人には本当に感謝しています」と何度も口に出されるのです。こちらとしましては、当然のことをしていますので、嬉しいのと同時に恐縮にさえ感じました。
A子さんは「(結婚後)二人で、内田さんのところに早く行きたいねと、ずうっと言っていたんです」と話され、こちらとしましても本当に嬉しい限りです。お二人のお子さんはとても元気でかわいらしく、お母さんの膝の上でニコニコ笑っていました。かわいらしくキャッキャッと笑い声をあげると、ご両親はまたニコニコと赤ちゃんを見つめている様は幸せな家族そのものです。お二人はよく「ありがとう」という言葉を口にし、おもいやりと感謝の気持ちを持ちながら生活をしていることが伝わってきます。
人生の中では沢山の試練がありますが、うまくいかなかったことも含め、常に思いやりと感謝の気持ちを絶やさずにいると、その方には素敵な贈り物が与えられるような気がします。